ホーム > 大阪市の小児鍼灸で評判の漢方式鍼灸院 | 自律神経症状の早期改善なら、大阪市北区の漢方式鍼灸院「大阪市てんま吉祥堂」
子供は日々成長し、活発に動き回ります。それは、体内にたくさんのエネルギーを蓄えているからです。このエネルギーを、漢方医学では「陽気」と呼びます。
陽気は熱性のエネルギーで、上に行く性質があります。特に神経質で敏感なお子様の場合、陽気を熱邪として溜め込んでしまいます。そうなると、頭に熱がこもりやすくなります。そういったお子様は日頃から”頭に来ている”状態なので、イライラしやすく、かんしゃくを起こして泣き叫ぶのです。
この様なお子様を世間では”かんが強い”と呼びます。かんが強いお子様には眉間に青い筋がよく見られます。青筋が出てきていたら、お子様がイライラしているサインと思って下さい。こんな時、ストレスによって生じたあり余った熱エネルギーを小児鍼で巡らせてあげれば、眉間の青い筋も自然と消えていきます。そして徐々に、かんしゃくを引き起こす頻度も減っていくことでしょう。
お子様の健やかな成長には、ストレスはとても有害です。このことは脳科学的にも証明されています。
お子様が自分では処理しきれないストレスを和らげる働きが、小児鍼にはあることをご理解いただければと思います。
当院で治療した小児科疾患改善の症例をご紹介しますので、どうぞご参考になさってください。
患者:男の子 5歳 幼稚園年中
初診日:2011年9月22日
2011年になってから、度々首をかしげる様になり、徐々にその頻度が増え、
ここ2ヶ月ほどは5秒に1回は首をかしげるまでになった。
乳児期、夜泣き、疳の虫がきつかった訳ではない。
左首から肩が痛い
舌の左右横が痛い
鼻血が良く出る
※解説イラストは表記上、裸モデルを使用していますが、実際は服を着用したまま、診察・治療を行っております。
<男の子の性格>
お母さん曰く、優しく、温厚、のんびり屋な一方で、会話中、分からないことは理解するまでしつこく聞いてくることがあり、少々神経質で何かにこだわりやすい面もある。
<問診でのお母さんとの会話>
ご両親はしつけに関して、とりたてて厳しくなく、常識内の範囲。
しかし、お母さんは、何でも禁止した物言いになりがちだと自覚している。
吉:「家庭内や幼稚園で、特に変わったことはありませんでしたか?」
母:「幼稚園には楽しく通っていて、友達とも仲良く遊んでいるようです。
3歳の弟がいて、基本的に仲がいいのですが、
弟の方が最近ヤンチャ過ぎて、弟のちょっかいに対して、
お兄ちゃんはいつも我慢している様なんです。
それに、私や主人に対しても、
負担がかからないようにと割と気を遣う方なんです」
吉:「なるほど、怜央君は割と周囲の人に対して気を遣い過ぎて、
自分の気持ちを出すのを我慢してしまう方なんですね」
母:「そうなんです」
【漢方医学的診断】
肝鬱気滞
【治療と経過】
定石通り、肝の機能亢進と診立てて、身体に刺さない小児鍼治療をしたところ、9月22日から10月14日までの約3週間で、合計7回の治療で、チック症状やその他の症状も緩和。
あとの3回は体調調整の為に来院。合計10回の治療にて、終了。
治療において印象的だったのは、最初は、鍼治療という未知のものに対して、かなり恐怖感を示していたのが、
ただ背中をサラサラさする様な治療にキョトンとして、「えっ、もう終わったの?」と、
「もっとやってくれ!」と言わんばかりの表情を浮かべたことです。実際に、お子様はお母さんに「鍼に行きたい!」と言っていたそうです。
注射を嫌がるお子さんでも、小児鍼なら、自ら進んで治療を受けてくれるお子様が、当院には大勢来院されます。理屈抜きで気持ちが良く、しかも、お子様自身、楽になることが分かるのが、小児鍼の一番の良さなのです。
※こちらに、本症例の患者さんの喜びの声を紹介させていただいています。