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漢方的・猛暑の夏を乗り切る智恵(その4)

2018.08.06 | Category: 漢方医学の智恵


少しでも熱中症や夏バテにならないようにするためには、日頃から「暑邪の影響を減らす身体作り」が大切です。

 
【暑邪の影響を減らす身体作り】
ポイントは以下の3つです。
 
①熱の出入りがしやすい皮膚の状態にする
②水湿の邪を溜め込まない
③適切な温度での水分補給と食事摂取

 
①~③それぞれが関連しているので、途中相互に織り交ぜながらそれぞれ説明します。
 
①熱の出入りがしやすい皮膚の状態にする
西洋医学では散熱と放熱と表現し、漢方医学と共通する点です。ここで漢方医学的にもう少し掘り下げてみましょう。
 
腠理つまり毛穴が湿気で覆われると熱の出入りに影響するので、入浴による発汗で、内外の湿邪を追い払うことが、その助けになります(②との関連)。
 
暑さのダメージを少しでも減らすためには、室内ではクーラーの使用はかかせません。しかし、日頃からクーラーで身体が冷え過ぎると、体表上の熱が放熱する機会を失って、体内に熱がこもる場合があります。従って、室温27~28℃、湿度50~60%を目安にクーラーの温度設定をする一方で、暑さが和らいでいだ時間帯に、ゆっくりとした散歩や体操などの軽運動など適度に発汗する機会を設けた方がいいでしょう。
 
②水湿の邪を溜め込まない
暑邪は水湿があるところに寄ってきやすい傾向があります。このことについて中国・明代の名医喩嘉言(ゆかげん)先生は『医門法律』の中で、
 
体中多湿の人は、暑に中り易きこと最たり。両相感召する故なり。外暑は内湿を蒸動し、二気交通し、よりて中暑となす
 
また、江戸時代の名医浅井貞庵先生も『方彙口訣』の中で、
 
水湿は暑邪の棲(す)み家、暑邪は水湿を巣にする
 
と表現されています。つまり、水湿の邪を体内に溜め込んでいるほど、夏の暑さを受けやすいということです。特に消化器が弱い方は、③での説明のように水分補給の仕方に配慮が必要です。
 
③適切な水分補給と食事摂取の仕方
漢方医学では、水分摂取の仕方に大変気を遣っています。たとえ発汗後に喉が渇いたとしても、次のように、ちょっとずつ飲んで、その後身体がどう反応するか観察しています。
 
傷寒論中 41
太陽病、発汗後、大汗出、胃中乾、煩燥不得眠、欲得飲水者、少少与飲之、令胃気和則愈、・・・

 
汗をかいて喉が渇いたとしても、水の邪が身体のどこかに隠れているときに、一気に水分を摂取したら、恐らくすぐに水を吐き出してしまって、喉は渇いたままでしょう。
 
また、消化器に弱りがあまり無ければ、冷たい飲料を飲んでもたいした影響が少ないかもしれません。しかし、消化器が弱っている人に喉の渇きがあったとしても、冷飲はお勧めでできません。理想は、沸騰した熱湯と冷水を半々に混ぜた陰陽水かお湯です。
 
陰陽水は吐き下しの際の水分補給に用いられるほど、消化器に非常に優しい水です。また、ただのお湯でも、夏の冷えた胃を温めるのに十分で、胃を温めることにより陽気が体表まで押し上がることで、体表上にこもった熱が発汗と共に出やすくなります(①との関連)。
 
その意味で食事も同様で、夏ほど温かい鍋などの温かい食事が胃腸のために、ひいては熱中症対策にもなります。
 
もう少し細かいことを言えば、お昼ご飯にカレーを食べたり、温かいスープを飲むことで汗をかいて体表上の熱を体外に追い出すことで、陽気が高まってくる午後が過ごしやすくなります。ただし、お肉は熱がこもりやすいので、具はお野菜を多めにした方がいいでしょう。
 
以上、「暑邪の影響を減らす身体作り」についてお話致しました。
 
続く

漢方鍼灸 妙見活法 大阪天満 かわかみ吉祥堂

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