こんにちは!「大阪天満 かわかみ吉祥堂」院長の川上です。
では、前回の「秋に増加する長引く咳とその原因」の続きとして、
「長引く咳の症例」をご紹介いたします。
①40代 男性
<主訴>
2週間前に風邪を引いて以来、咳が1日中止まらない、喉が狭い感覚
<その他>
サラサラの鼻水
双子の赤ん坊のお世話で睡眠不足気味
<診立てと治療>
一部の風邪と胸郭内の熱による咳として、
申脈、至陽、緊縮、八椎下から一箇所選択し、5回の治療で緩解
<考察>
風邪にかかった後、症状の出方や治り方は、発病前の体の状況によって異なります。
本患者さんは、風邪を引いた当初、「寒気・鼻水・咳」でした。それが、寒気が納まった後から、咳が頻繁に出るようになったそうです。
その背景として、仕事がデスクワークで運動不足、そのうえ、お子様のお世話で寝不足気味であったことから、体内に熱が籠りやすい状況を伺い知れます。
そこで、まず一部の残った風邪の処置をした後、胸郭内の熱を捌いていく治療を施しました。
風邪の治り方に、普段の体質状況が大きく関わるというお話をさせていただきました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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